「伝統」 の始まりは・・・ 

以前にも、ココで書いたが、
私は、今から十数年前、
あるホテルのレストランでバイトをしていた。
厨房の休憩室のテーブルの上に、
お茶が入った、大きな「やかん」が
置いてあった。
もちろん、スタッフ誰が飲んでもいいお茶だ。
 
ある日、テーブルを拭いていると、
コーヒーか何かのシミを見つけた!
布きんで、拭いても取れないので、
私は「やかん」のお茶を、
少しテーブルに垂らして、拭いてみた!
キレイに、テーブルのシミは落ちた。
気分も上々だ♪
私は何んとなく、
お茶は殺菌作用もあるし、
テーブルもキレイになるので、
それが、日課になっていた。
そんなある日、
私の後から入って来た、
学生のバイトの子が、
「やかん」から、お茶を垂らして、
テーブルを拭いているのを目撃してしまった。
よくよく観察していると、
バイトの女の子みんなが、
「やかん」のお茶で、
テーブルを拭いている!!!
どうも、私を見習ったらしかった。
う〜ん・・・。
 
数年後、バイトの学生が、
そのホテルに正社員で就職した。
私は、すでに、辞めて居たのだが、
「遊びに来て下さい♪」と誘われ、
レストランの厨房に行った時、
私に、お茶を出す時、
テーブルを「やかん」のお茶で、
拭いてくれた。
すでに、次々に受け継がれ「伝統」になっていた。
 
ごめんヨォ〜!みんなぁ〜!
本当にごめんヨォ〜!
 
今も「やかん」のお茶で、
テーブルを拭いているのかなぁ〜?
ごめんヨォ〜!