トラウマにっ! 

私の家のベランダから、
梅田の観覧車が見える。
お店(SMOKE)の廊下の窓からは、
ミナミの観覧車が見える。
 
「観覧車」と言うと、
思い出す出来事がある。
私は、特別な場合以外、
閉所恐怖症ではない。
この<特別な場合>と言うのが、
他人にゆだねた場合の閉所である。
この、観覧車と言う遊具(?)は、
外から、カギが掛けられるのダ!
もちろん、安全面から、当たり前なのは、
重々承知の助である。
アメリカなどの観覧車は、
椅子だけで、周りの囲みがないのが、
結構多い。
安全ベルトはあるだろうが・・・。
私は、高所恐怖症ではない。
だが、他人にカギを閉められて、
高い場所に上がるのは、
とても苦手だ。
これが、特別な場合である。
私の体験談だが、
十代の頃、普通に観覧車に乗った私は、
トラウマになる出来事が、起きてしまった。
観覧車に乗り、周遊して、
下に戻って来た時、
外からカギを開けてくれるはずの係りの人が、
居ないのだっ!!!
ヒマヒマな施設だったので、
私と友達(♀)二人で、貸切状態だった。
係の人も居ない、他にお客らしき人も居ない
平日の昼間の出来事だ。
外から掛けられたカギに抵抗出来ず、
私の乗った観覧車は、また、
上へ上へと、昇って行った。
この恐怖、判って頂けるだろうか?
この時点で、私にとって観覧車は、
楽しい遊具ではなく、
囚われの身にされた、ただの箱に過ぎなくなった。
2周目の観覧は、
すごーーーく長かったように記憶している。
一度、着陸を失敗した飛行機が、
もう一度、トライするために、
高度を上げ、離陸し、
旋回するかのような感じとでも表現するしかない。
私の乗った箱が、
二度目の着陸に差し掛かった時、
ヨボヨボと、係りのじぃさんが、
歩いて来て、外から、掛けたカギを
開けてくれた。
その時、私たちに向かって放った一言は
 『ちょっとトイレ行ってて、まぁ一周は、
  オマケやで〜!得したなぁ〜!はっはっはっ!』
だった。
この日を境に、私は、
<観覧車>だけが苦手になった。
見ただけでも想像しただけでも、
息が苦しくなるような気分だ。
だが、想像の中で、カギを外から
閉められていない・・と思うと、
怖く感じないのだ。
やっぱり、閉じ込められ感が、
恐怖に繋がるのだと思う。
その証拠に、私は、
中から、自らカギを掛け、
狭いトイレの中に居るのは、
本当に落ち着く♪ 
切羽詰まった時など、トイレに籠城したいくらいだ!
この場合、カギを掛けない方が、
想像しただけで、恐怖だ。
クリスマスに、サプライズプランで、
大切な人に夜景や景色でも見せてあげよう!と、
<観覧車>を予定している方がおられましたら、
係りの人に、必ず!必ず!
地上に戻って来た時には、速やかに、
カギの解除をお願いしておくコトを、
お勧め致します。@すもも