あの日のコト・・・。 

9.11「同時多発テロ
5年前のこの日、私はNY(マンハッタン)の
友人に、連絡を取るのに、必死だった。
NYに行った時、友人の職場が、
ワールド・トレード・センター」から
程近い場所だった。
彼は、NY育ちのアメリカ人だが、
大阪に住んでいたコトもあるので、
日本語も、達者なモンである。
 
早朝から、何度連絡(電話)しても、
繋がらない。
相手が、電話に、出ないのでは無い。
アメリカに電話が繋がらないのだ!
やっと繋がった時は、意外だが、
NYに、住んでいる彼らの方が、平然としていて
逆に、こちらに「情報」を聞いて来たのである。
テレビの情報も無ければ、
外が騒がしいだけで、何かが起こったのは、
知っているが、情報がないらしいのである。
ただ、電話が通じづらいと話していた。
取り合えず、今、現在起こっている状態を、
説明して『へー!』と言う感じだった。
映像を観ていないので、実感がないのだ。
映像を観た、私でさえ、
『コレは、映画?』と、信じられなかったのだから
無理もないだろう。
仕事は、休みだったか、
その日の出勤時刻が、遅かったか何かで、
家に、居たようだ。
 <無事でよかった。>
で、何人かの(私の直接知らない方)
NY在住の日本の方々の、家族に、
無事の連絡を入れて欲しいとのコトで、
「私は、○○さんの友人のスモークです。
△△さんは、無事だと伝えて欲しいとの事ですので、
心配なさらないように・・。」と、
連絡(伝言)を入れていた。
 
テレビに映し出される映像の目で見る現実と、
接触れる現実のギャップは、
かけ離れたモノがあった。
 
案外、普通に暮らしているのだ。
スーパーなども、水や食料の買い溜めなどで、
大混乱になっているかと思いきや、
至って、コレといってパニックもなく
生活していたようだ。
 
私は、思う。
マスコミの情報・映像が映し出すモノは、
ある意味事実であろう。
が、しかし、衝撃的なモノばかりを伝え、
ソコにある本当の何かを、忘れているような
気がしてならない。
 
湾岸戦争」あたりから、
お茶の間(古い表現で、すまぬ!)で、
戦争をテレビで、観るコトが出来、
また、そこで何人撃たれた!
などと言う情報も、随時、日本に居ながらにして、
情報を得るコトが出来るのである。
  
きっと、現地の人は、
何が起こって居るのか、
なぜ、殺されなければならないのか知らず、
今日も銃声を聞きながら、
何かが、起こっているのは、肌で感じながら、
普通に生活をしている、民間人の方が、
多いのではないだろうか?
 
事実、NY同時多発テロの時、
マンハッタンに住む友人は、
飛行機が、WTCに、
追突したコトすら、情報を得てなかったのだから・・・。
 
阪神大震災の映像を観た
他国の人々の中には、
日本列島が壊滅状態に感じた人も
居たと思うのである。
だが、神戸であのような事が
起こって居ても、
大阪の私の朝はかわらなかった。
もっと言うと、西宮市の友人でさえ、
揺れは凄かったらしいが、
別段、かわらなかった。 
 
善悪の話でもなく、
メディアがどうの、
アメリカがどうの、
テロがどうの・・・と言う話は、
ココでは書かないが、
5年前のこの日、
私が、何をしていたか、
それだけの話である。