パワーハラスメント?

♪折れたタバコの吸い殻で、
 あなたの嘘が、わかるのよ♪
すもも(♀)です。
皆さん、いかがお過ごしですか?
 
10年ほど前のバイト先での話だ。
そこは、個人経営の会社で、
社長の話しを聞くのが、半分仕事?
いや、
社長の嘘を我慢して聞いて、
「すごいですねぇ〜!」と言うのも、
半分仕事だった。
私と友達は、短期間のバイトと言うコト
人前に出ないで良い、簡単な作業のバイトだったので、
気軽に、バイトをした。
その会社の社長さんは、当時60歳を少し超えたくらいで、
私たちが、何も知らない、
「ガキンチョ」(子供)に見えたのか、
嘘の自慢話ばかりをして来るのだ。
今でも覚えてるのが、
イングリット・バーグマンが、死んでなかったら、
ワシは、結婚する事になってたんやで!」
とか、
スケールが、大きい嘘なのだ。
 (本当だったのだろうか・・・?)
他には、
マザー・テレサと知り合いでまた寄付の電話や!」とか、
嘘ばっかり言って来るのだ。
 (電話の着信記録まで、調べてはいないが・・・嘘だと思う。)
ただ、その返答に対して困るのである。
「若い時は、モテたんだよ!」なんて言う、
嘘や思い込みに関しては、とてもカワイイものだが、
ココまで来ると、手に負えないし、
また、非常に驚いて見せないと満足しないみたなので、
やっかいなお方であった。
社長は、こんな嘘もついた。
「この会社の本社は、ニューヨークの
ワシの自社ビルにある。」
と・・。
そして、ニューヨーク、マンハッタンの良くあるポストカードを見せて
このビルや!と言うのだ。
その社長の指さしたビルは、キングコングも登った、あの
「エンパイアステイトビル」だ。
えっ?自社ビル?
で、ココは、支社ですよね?
大阪市都島区なんですけど・・。
ふ〜ん。
ありえねぇ〜!!!
それから、私たちの帰宅した後や、
休みの日に、不思議な事が起こるのだ。
社長は言う。
「昨日、君らが退社したあと、
会社の前に、大きなリムジンが止まって、何かと思ったら
皇室からの届け物でな・・」

 (何が、届けられたかは決して言わない。)
「ちょっと、ニューヨークの本社の近くに、腰痛の主治医が、
居てるから、今から言って来るから!」と言うのだが、
翌日の、お昼過ぎには、もぅ、帰ってるのだ。
私が、「腰痛の具合はどうですか?」と言うと、
社長は「おぉ!ニューヨークの有名な医者んとこまで
言って来たので、楽になったわっ!」と、
何かにつけて、この調子なのだ。
今で、言う「社長」と言う立場(力)を使った
パワーハラスメント」だ! 
 
今更、こんな話をなぜ、書いたかと言うと、
70歳を過ぎた今でも、
同じような嘘をついていると、
風の噂で、聞いたからだ!
あの時の怒りが、ムクムクと湧いて来た!
パソコンのキーボードを押す指も、ワナワナと、
震えている。
若干、キーを押すのも乱雑で、音もポチポチではなく、
ガシャン!ガシャン!って感じだ。
本当は、ココに会社名と実名を挙げたいくらいだ。
 
若かった、友達と私は、
社長の、折れたタバコの吸い殻から嘘の証拠を
探すことが出来なかったのである。