本当にあった怖い話。<タクシー編>

友人と私(スモーク♀)が、
深夜まで遊んで、終電もなくなった時の
帰り道での友人の体験である。
 
私が、彼女とその日、別れたのは、
深夜3時を回っていたと思う。
お互い、家に帰るため、別々のタクシーに
乗った。
「気をつけてねぇ〜!」
「うん。タクシーだから大丈夫。
 また明日、電話するね♪」
「バイバ〜イ」
「バイバイ!」
のような会話を交わしたのを覚えている。
  タクシーだから大丈夫 
自然と彼女の口から出た言葉だったのだが、
私は、次の日(厳密には、その日だが)彼女から、
恐ろしい体験を聞かされるとは・・・。
 
彼女は、数台停まっているタクシーの中から、
私が乗り込もうとしたタクシーの前の車に乗った。
私からの目線は、彼女が、タクシーの後部座席から
振り返り、私に手を振っていたのを見て、私も
タクシーに乗った。
もしかしたら、私が彼女の乗ったタクシーに、
乗っていたかも知れないのである。
彼女は、私と遊び疲れたのか、しゃべり疲れたのか、
車の窓から、外を眺めていたそうだ。
何を考えるでもなく、ボーッと、
彼女曰く、充実した疲れと電車ではない、
このまま家に帰って、寝るだけと言う安堵感で、
一杯だったらしい。
そんな彼女に、運転手さんが、
話かけて来た。
 運転手「・・今まで・・遊んで・・たの?」
ぼんやりと、窓の外を眺めていた彼女に、唐突に、
話かけられ聞き取りにくい声だったが、
あえて、「もう一度、質問をお願いします!」と
聞き返すコトでもないので、彼女はただ、
「はい・・。」とだけ応えた。 
その途端、辺りは、暗い道になり、
明らかに、家とは違う方向に、車が走ったと言う。
暗くて、あまり覚えていないそうだが、
土手のような、とても信じられない、
わき道だったらしい。
異変を感じた彼女は、運転手さんに、
「ちょと、方向が違うんですけど!」と
ハッキリした口調で、話しかけたら、
運転手さんから、信じられない言葉が、返って来た。
 運転手「今から、遊んで行かないの?」
 彼女(まだ、意味がわからないまま)
   「方向が違うんです!」と、その時
彼女は、ハッ!と気が付いたそうだ。
さっき、聞き取りにくい問いかけは、
彼女の思い込みで、
「今まで、(友達と)遊んでたの?」と、
ただの、世間話として、受け取っていた。
でも、本当は、
「今から、遊んで行く?」だったのである。
ひょぇ〜!!!!!
全く、恐ろしい話である。
運転手は、
<こんな時間に、乗る女性は、
      きっと軽いに違いない!>とでも、
思ったのだろうか?
私はその話を聞きながら、
「タクシーだから、大丈夫!」と言って笑顔で、
手を振っていた彼女を思い出しながら、
「無事で、良かったなぁ〜!」と、
何度も何度も、言っていた。
 
だが、彼女がそんな体験をしている時、
私も、ある恐怖体験をしていた。
梅田から、自宅までは、
いつも、1080円なのだ。
本当に、いつも!いつも!いつも!
1080円なのですよ。
で、その日もメーター(料金)を見ずに、
私は1100円を出して、
「おつりはイイです。」と降りようとしたら、
運転手さんに「足りませんけどっ!」って言われ、
料金を見たら、1150円だった。(恥っ・・・)
私は、いつも「おつり」をイイですとは、
言わないのに、なぜか、
この日に限って 勝手に私の口がっ!・・
恐ろしい話である。
 
これが、彼女と私に、同時に起こった、
真夏の「恐怖体験」です。
本当に怖い話で、今、思い出しても、
背中に、イヤ〜な汗がでます。
 (色んな意味で・・1150円・・恥っ・・)