家の電話    

私(スモーク♀)が、幼稚園か、
小学校低学年だったと思う。
引き出物か何か、頂き物だったと思うが、
電話の受話器を乗せると、保留音が流れる
優れものが、私んちにやって来た!
当時は、ダイヤル式の黒電話で、
かかって来た電話に「少々、お待ち下さい」と言って、
「お父さ〜ん!電話〜!」と言う時は、
必ず、しゃべる所を手で、ふさいだものだ。
どぅ、ふさごうが、相手には、
聞こえまくりであるにもかかわらずである。
「○○さんなら、居てないって言うて〜!」なんて、
言おうものなら、居留守バレバレである。
そんな(?)時代に、
オルゴールになっていて、
ネジを回しておけば、待ち時間の間、
相手の方は、音楽に癒されながら、
待つコトが出来るのである。
音楽は、「エリーゼのために」か「白鳥の湖」の
音楽が主流であった。
♪ジャジャジャジャーン♪の「運命」はなかった。
これでは、相手が癒されないだろう・・・。
部屋も狭く、待ち時間もさほど無いのに、
ムダに、受話器を乗せていたと思う。
今で言う「プチ・セレブ」気分であろうか?
ただ、難点も多々あった。
(難点1)所詮、受話器の下で、オルゴールが鳴ってるだけの代物
   こちらでしゃべってるコトは、相変わらず、
   相手にまる聞こえで、あった。
    例)「今、トイレや〜!」とか・・・。
(難点2)オルゴールのネジがすぐに、終ってしまい、
   後半は、スローな音楽が、途切れ途切れになり、
   中途半端なところで、止まってしまうのである。
だが、この代物は、私達、子供も大人も、
 「高度成長期」 にふさわしく、
     (お前、いくつやねん!笑!)     
何かが変わろうとしている昭和の時代に子供だった
私達や大人達を、ワクワクさせた。
今は、携帯電話があり、家の電話機などは、
こちらの声が全く聞こえない<保留音>のボタンまで、
付いているが、ほとんど使わない。
携帯・パソコン・メールなどのツールで、
十分事足りるのである。
今の若者(私スモーク♀含?)は、好きな人に電話する時、
『親が出たら、どうしよう・・・』などと言う心配は、
きっと、無縁なのだろう・・。
外出時は、仕方ないが、家に居る時は、携帯電話を、
家族で、一台にして、相手に待ってもらう時に、
横で、オルゴールを鳴らして見ませんか?って、
何のキャンペーンなんだか、意味不明〜〜!
後、黒電話のカバーって、邪魔でしたよねぇ?
誰も、話について来れないですか?(^^ゞ 
また、カウンターの、伸びが悪くなる話でした。