指名手配の女(スモーク♀)-股間の感触が・・-その1

私(スモーク♀)は、○年前の深夜2時半頃、
どうしても!どうしても!スナック菓子が
食べたくなった。
でもその時、着ていたジャージは、
パジャマ専用だったので、たかがコンビニに外出するにも、
キタナイ色あせた、ジャージだった。
いつもは、着替えて外出するのだが、その日はなんだか、
面倒だった。
『えぇーい!この際、上着をはおってパッ!と行って
スナック菓子だけ買って来よう!!』と私は、
自分の欲望のみを満たすために、上着をはおり、
「自転車のカギ」を手にした。
自転車に乗って、少し走ると、タイヤがパンクしていた。
ダメだこりゃ!だったので、仕方なく、自転車を戻し、
歩いて行くコトにした。
そこは住宅街で、人は歩いていなかった。
キタナイパジャマ姿の私には、人目を気にするコトなく
ラッキーだった。
コンビニまでは、少し遠いが、すぐ左に曲がると、
後は一本道である。
いつもの慣れた道。私はすっかり散歩気分で、
自分のキタナイパジャマ姿や、自転車のパンクのコトなど、
すっかり忘れていた♪

コンビニに着き、見るとお客さんは、
汚い(お前もやがな!)おじさんが、一人いるだけだった。
コンビニの店員は、親切そうな若者二人がいた。
私は、お目当てのスナック菓子をかごに入れレジに向かった。
たまたま、私の先に来ていたおじさんが、清算中だったので、
少し待った。
「アリガトウゴザイマシター!」と店員の声がして、
私の番が来た。私も清算を終え、店を出た。
そしていつもの「癖(クセ)」で、
コンビニの前に止めてる(はず)の自転車を探した!
数台放置的に止められている自転車の中に、
私の自転車は、いくら探してもなかった。
当たり前である。
本日は、歩いてきたのだから・・・
だがその時私は、いつものように自転車に乗って来たと
思い込んでいた。
なぜなら、手のひらに握り締められた自転車のカギ!
それから(数メートルだが)自転車に乗った感触が、
私の、股間に、あったからである。

  状況証拠はそろった!
私は、とっさに、あのさっきの汚いオヤジの事が
頭に浮かんだ。
『あやしい・・きっと奴の仕業に違いない!』
一本道を見ても、オヤジの姿は見当たらない。
『きっとカギを掛け忘れた私の自転車に乗って帰ったのだ!』
思い込みとは、スゴイのもである。
私は、コンビニの中に飛び戻り、店員のお兄さんに、
「自転車が、パクられました!」と、
鬼の形相で、色あせたパジャマ姿で、言い放った!。

                   <続く>