公共広告機構?

外出先で、トイレの洗面所で、
リップを塗っていた時、
一人の女性(当たり前ですが…)が
飛び込んで来て、
二つある個室の一つに飛び込んだ、
三十代だと思われる、その女性は
「わぁー!」と叫び声を上げた。
そして私に
「すみませーん。紙がないので、
 取ってもらえますかぁ?」
と言うのだ。
文字にすると、淡々としているように
なるが、必死なのは、伝わって来た。
どうも、パンツを下げて、出すものを
出している途中に 気が付いたようだ。
私は、もぅ一つの個室から、
トイレットペーパーを外そうと思ったら、
その個室のペーパーも切れていて
無いのである。
仕方なく、掃除道具入れの、
真新しいペーパーを手にとった。
が、しかし、
そこのトイレは珍しく、
個室の上も下も、ほんのちょっとしか
隙間がない、業務用の新品のペーパーは、
大きくて渡せないのである。
御入り用の分だけ、ちぎって渡すのも、
どうかと躊躇していると、
なんと!トイレの個室が、開いた!
私は、人生初!水知らずの他人に、
手渡しで、ペーパーを渡した。
私がたまたま居なかったら、
彼女は、どうして居たのだろう。
パンツを下ろしたまま、
隣の個室に、素早く移り、
また、ペーパーがないので、
また、パンツを下ろしたまま、掃除道具入れまで、
取りに行ったのだろうか?
私はこの場に居て良かった。
水知らずの彼女もそう思ってくれてるはずだ。
こだまでしょうか?
いいえ、偶然です。