私、鳴らされる人のようです。

お店の近くの歩道を歩いていたら
後から、チリン!チリン!
けたたましく、連続でベルを鳴らしなら
「自転車」が来た。
振り返ると、氷屋さんで、
荷台に氷が入った木箱を積んでいた。
配達で、急いでいるのだろう、
とにかく「どけ!どけ!」とばかりに、
氷屋のにぃちゃんは、歩道を歩く人に
我が物顔だった。
私も、自転車をよけて、
先に行ってもらった。
すると、
私を追い抜いてから、
もの凄く、自転車は減速したのである。
見ると、私を追い抜いた次の人は、
体格も良く、怖い系の人で、
携帯を片手に、何やら怒鳴りながら
セカンドバックをブラブラさせながら、
歩道のド真ん中を歩いている。
氷屋のにぃちゃんは、その男性の歩く速度に
合わせている。
私から後も、歩道を急ぐ人で、混んで来た。
チリン!チリン!の今までの勢いは、
どうした?ん?
私は、何気に自転車の荷台を、
少し押してみた。
すると、足で踏ん張るのである。
 にぃちゃん、モタモタしてたら、
  配達の氷が、溶けてしまいまっせっ!
・・・っつーか、人を見て、
ベルを鳴らしてんじゃねーよ!のたまげた話で御座います。